Supermicro、液冷式スケーラブル・スーパーコンピューティング・クラスターを 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)研究向けにローレンス・リバモア国立研究所に納入
カリフォルニア州サンノゼ、2020 年 11 月 12 日 -- Super Micro Computer, Inc. (Nasdaq: SMCI) は、エンタープライズコンピューティング、ストレージ、ネットワークソリューション、グリーンコンピューティングテクノロジーのグローバルリーダーです。同社は本日、米国ローレンス・リバモア国立研究所(以下、LLNL)にSupermicroのTwinPro 2U 4 ノードサーバーのクラスターを納入したことを発表しました。これにより、国家安全保障のための既存のコンピューティング機能を強化し、COVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2の治療法発見を支援します。
Ruby クラスターと呼ばれ、最新の第2世代インテル® Xeon® Platinum プロセッサーを採用し、AIアクセラレーター、192ギガバイト(GB)のメモリーを搭載しています。このクラスターには合計約 85,000 コアを備えており、推定 6 ペタフロップスのピーク性能を実現します。1,500以上のノードを26ラックに搭載し、それぞれ 16 台の 2U TwinPro サーバー(64ノード)を搭載した各ラックは、D2C(direct-to-chip)方式で液冷されています。これらの非常に高密度なラックと液冷を組み合わせることで、データセンターの設置面積を大幅に縮小し、エネルギーコストを削減します。また液冷は、空調と冷却ファンの使用量を削減することができ、TCOを最大 40~50% 削減します。Supermicro は、ステージング、テスト、オーケストレーションを通じてラックレベルの統合を実現し、完全なプラグ・アンド・プレイシステムを LLNL に納入しました。
Supermicro の社長兼最高責任者(CEO)であるチャールズ・リアン(Charles Liang)は次のように述べています。「Supermicro の高度な TwinPro および Ultra 2U デュアルCPUサーバーが選ばれたのは、その超高密度、大規模なコンピュートワークロードへのサポート、柔軟性の高いサーバー Building Block Solutions® アプローチにより、LLNLが要件に応じて最適なクラスター構成を構築することができるためです。Supermicro は、この壊滅的な世界的パンデミックに関する研究を支援し、COVID-19 のワクチン発見を支援する LLNL の取り組みを支援できることを光栄に思います。」
国家核安全保障局(NNSA)の先進シミュレーションおよびコンピューティングプログラム、研究所の M&IC(Multi-programmatic and Institutional Computing)プログラム、およびコロナウイルス支援・救済・経済保障(CARES)法による資金提供を受けたスーパーコンピューティングクラスターは、NNSAの核兵器備蓄性能維持計画、LLNLオープンサイエンスと COVID-19 の原因ウイルスである SARS-CoV-2 に対する治療薬やデザイナー抗体の探索をサポートする非機密扱いのプログラム作業に使用されます。
LLNL の ASC プログラムのプログラム責任者、クリス・クローズ(Chris Clouse)氏は次のように述べています。「Ruby は、テレワークの増加や外部とのコラボレーションの増加によって需要が大幅に高まったオープン・コラボレーション・ゾーンにおいて、実用的なコンピューティングリソースを提供しています。Ruby のようなリソースは、我々のプログラムの使命にとって重要な分野のためにオープンコミュニティの専門知識やツールを活用する場を提供してくれます。」
インテル副社長ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)本部長、トリッシュ・ダムクロガー(Trish Damkroger)氏は次のように述べています。「Ruby スーパーコンピューターは、COVID-19 の研究を含む幅広い分野の科学研究と発見における驚異的な進歩の促進に役立つでしょう。」